佗茶の始祖、村田珠光は、 風狂の禅僧、一休宗純と出会うその少し前、 より遊び心に満ちた茶道を追求していました。 それが淋汗茶湯(りんかんさとう)です。 その後、佗茶は成熟し、さらに千利休が完成させて、 世界に誇れる素晴らしい日本の文化に育ちましたが、 私たちは淋汗茶湯にも同様の魅力を感じています。 燕さんじょう亭の茶室は、異形の間取りです。 また、その隣にはゆったりとした浴室を設けています。 淋汗茶湯の作法によりますと、 まず湯浴みをしてその後お茶を嗜むとあり、 また抹茶の味比べをする闘茶など、 型に嵌まらない自由闊達さを遊んでいたようです。 私たちは、この言わば婆娑羅趣味を今一度、 皆様とともに楽しんでいければと思っています。